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ストレスとは・・・
現代はストレス社会と言われ、人間だけでなくこの地上に生きている生命体はみんな、ストレスを受けずに生きていくことはできません。
でもこのストレスは逆に言うと、なくてはならないものです。
お腹がすいたと言うストレスに対して食事をする・・・眠たいと言うストレスに対して睡眠をとる・・・
ストレスがなにもないと言うことは、さまざまな刺激がなにもない状態で、体温調節機能は低下し、暗示にかかりやすくなり、挙句の果てには幻覚・妄想まで起こってしまうと言う実験データも出ています。
心と体のバランスを保つには、適度なストレスは必ず必要であり、人間の行動の源になります。
一概にストレスを悪者と思い込んでいては、かえってストレスを誘い込んでしまいます。ストレスと上手に共存して活力のある生活を送りたいものです。
では、ストレスとは何でしょう?
ストレスとは外部から刺激が加えられた結果、それに対して心身が反応して何らかの「ゆがみや変調」が生じた状態のことを言います。
通常私たちは、この外部からの刺激に対して、安定した状態に維持しようとする働きをし、少々のストレスには耐えられる力が備わっています。
しかし、そのストレスをストレスと感じなかったり、ストレス状態が強く長く続くと、心身に異常をきたすことになります。
このストレスを起こさせる外部刺激を「ストレッサー」と呼ばれています。
ストレッサーには、気温の変化や騒音などの環境による物理的ストレッサー。
薬害や栄養面などの化学的ストレッサー。
病原菌の侵入などのよる生物的ストレッサー。
そして人間関係のトラブルや精神的な苦痛、不安、緊張、怒り、睡眠不足などの精神的なものによるストレッサーなど、さまざまなものがあります。
この中で私たちがストレスと感じるほとんどの原因は、最後の精神的ストレッサーです。
「自分は大丈夫だ」などと無理していませんか?毎日なんとなくイライラする、からだの調子が悪い状態が続いていませんか?十分な睡眠がとれていますか?
ストレスは気付かないうちに溜まっていくものです。
ただでさえ、年齢的に健康に関して不安が出る私たちの年代、その上子どもの受験や進路問題、親の介護負担、別居や離婚など家庭に問題を抱えるケースが多く、職場に於いても、IT(情報技術)化や人事・雇用・職場環境の急激な変化によるリストラ。定年を控えた一抹の寂しさや老後の不安。
職場や家庭での責任や役割が増大する中高年の男性は、ストレスを感じやすく、完全主義で生真面目な人ほど、心の病気に陥る人が増え、社会問題化しています。
これまで無理しても頑張って働いてきた責任感の強いあなた。体力が低下しているのに、今まで通り頑張ろうという気持ちが病状を悪化します。
ストレスをためないように、日頃からストレスを和らげ気分転換をはかる工夫しましょう。
・ぬるいめのお風呂にゆったり浸かる
・気軽にできるストレッチ体操をする
・趣味などをもち自分の時間を作る
・心地良い音楽を聴きリラックスする
・安らかに眠るために枕を工夫する
早めの休養やスポーツなど、自分なりのストレス対処法をつくっておくことをオススメします。
医療技術が進んだ近年、人生80年と言われていた時代はやがて90年、100年の時代を迎えるのも夢ではありません。
病は気からと言います。健やかな心こそ健康な体を作る基礎です。
「長い人生、誰もがストレスや病気の一つ、二つは抱えているもの」そんな割りきった考え方がをすることも必要ではないでしょうか。