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カウンセリング理論
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カウンセリングの歴史
カウンセリングの歴史的背景としては、第一次世界大戦当時、アメリカの心理学者達が将校適格者を見つけるのを目的に、精神的に劣ったものを除くために軍隊用知能テストを開発したのが始まりです。
「カウンセリング」という言葉が文献上始めてあらわれたのは1931年の頃で、この時はまだ、精神科医のみが精神療法(心理療法)を行う資格があるとされていました。
1942年にロジャースが「カウンセリングと心理療法」を発表し、これを契機として非医学的かつ非分析的な観点に基ずくカウンセリング及び心理療法が急速に発展しました。
この「非医学的かつ非分析的な観点」とは、クライエントの言動を判断したり、評価しないで受容することが大切だということを強調し、非指示的心理療法として以後の研究の方向づけにも影響を与えました。
このロジャースのカウンセリングの概念は、のちの第2次世界大戦後のカウンセリングにも影響を与え,退役軍人の戦争神経症や職業上の適応問題に携わることで発展しました。
すなわち,退役軍人の心のケアと研究を行うカウンセラーや心理学者には給付金や奨学金が与えられ,職業カウンセラーになるための資格要件にも力が入れられ、カウンセリング心理士という用語も生まれたのです。
1952年には、アメリカ心理学会にカウンセリング部会が正式に設立されました。
日本においては、1951年友田不二男によりロジャーズの『カウンセリングとサイコロジー』が訳され,1953年東京大学に「学生相談所」が設置されたのがカウンセリング実践の始まりとされています。