悩み相談・心の癒し『なごみ』
現場臨床
ストレスとは | 摂食障害 | 思春期の家庭内暴力 |
対象喪失(悲しみ) | 心的外傷後ストレス障害 | 自立神経失調症 |
うつ病/躁鬱病 | ドメスティック・バイオレンス | セクシャルハラスメント |
セクシャルハラスメント(Sexual harassment)
セクシャルハラスメント(セクハラ)とは、職場で相手をわきまえずに卑猥な話をしたり、性的なうわさを流したり、身体に触れたり、または、相手を不愉快にさせる性的な発言(いやがらせ)をすること。そのために働く意欲を失ってしまうことです。
セクハラは、その対象となった女性労働者の名誉や個人としての尊厳を不当に傷つけるものであり、人権や人格権に関わる問題になります。
本人(加害者)にそのつもりがなくても、相手が性的に不快と認めたらセクハラになります。また、同僚がそのような行為を見て見ぬ振りをしているあなたもセクハラとなり、許される行為ではありません。
セクハラに対する裁判は増加傾向にあり、企業の使用者責任を問われるケースも増えています。
@セクハラは何故起こるのでしょう?
現在、管理職になっている年齢層の多くは性的役割分担意識が強く、部下の女性に対して不慣れから、十分に意思疎通が図れず、考え方の違いによるコミュニケーション・ギャップが生まれ、「これくらい許されるだろう」という安易な考えが、セクハラとしての問題となることが考えられます。
@セクハラ防止のためには・・・
男女雇用機会均等法第21条では
『職場において行われる性的な言動に対する女性労働者の対応により、女性労働者がその労働条件につき不利益を受けること(対価型セクハラ)と性的な言動により、女性労働者の就業環境が害されること(環境型セクハラ)について、事業主に対し、防止するために、雇用管理上必要な配慮をしなければならない』としています。
「職場」とは、事業主が雇用する労働者が業務を遂行する場所であり、通常以外の場所でも、アフターファイブの宴会でも延長線上であれば職場に該当します。
@セクハラにあってしまったら
記録や証拠(同僚の証言、見ていた人など)をそろえて第三者に説明できること。
訴えることによって、相手の職場での立場が不利になることを踏まえて、自分はどうしたいのか要求をはっきりさせておく。
@相談されたら(社内の相談窓口)(上司、友人)
迅速かつ柔軟な対応をしていきます。事実確認はプライバシーに留意して対応、公平に双方の主張を聴くこと。
@加害者にならないために
*性別による差別的発言や蔑視する発言をしない。
*性的言動によって正常な業務の遂行を妨げない。
*性的な言動によって職場環境の悪化を招かない。
*性的に不愉快な話題作りや状況作りを避ける。
*不必要に相手の個人領域やプライバシーを侵さない。
会社内で、Hな本を見る。ヌードカレンダーを貼る。
「やぁ!」と言って肩を軽く叩く。「○○ちゃぁ〜ん」と言って愛称で呼ぶetc・・
相手の了解を得ないと立派にセクハラが成立します。
世のおじさま方から「えっ、こんなことまで・・」とか、「じゃぁ、どうやってコミュニケーションとったらいいのぉ〜」とブーイングが聞こえそうですね。
相手の人権を尊重し、誠実に対応することが一番です。