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心理アセスメント
心理アセスメントとは、人格測定とか人格診断と呼ばれ、カウンセラーが行う重要な仕事の一つです。
その目的は、クライエントの人格の特徴を知って、カウンセリングの方針や見通しを立てて行く上で参考になるからです。
方法としては、心理テスト、面接法、観察法があります。このうち、心理テストはアセスメントの重要な道具なので、代表的なものを揚げてみます。
(1)性格検査
(2)発達検査
(3)知能検査
(4)職業興味
(5)感情・情動に関する検査
(6)言語検査
(7)視知覚に関する検査
(8)その他
各検査項目の中でもまた様々な技法があります。
例えば、(1)の性格検査<パーソナリティを把握するための心理検査>の中で、矢田部・ギルフォード性格検査(Y-G性格検査)と呼ばれる質問紙法があります。これは120項目の自己チェック式で、大きく5つの性格分類に分けられます。
A型(平均) B型(不安定消極型) C型(安定消極型) D型(安定積極型) E型(不安定消極型)
それと、馴染みのあるところでは、紙に絵の具を乗せて二つ折りにして、広げた場合、その左右対称の模様が何に見えるかなど、遊び半分でした記憶がありますね。これはロールシャッハ・テストというもので我が国で一番よく使われる投影法の性格検査です。
検査法や測定用具には一長一短があるため、複数の技法・測定を相補的に用いて多角的に情報を収集する必要があります。
皆さんは小学校のときか中学校のときに、知能検査ってした覚えがありませんか。
IQの数値は忘れました(忘れたい程の数値だったのかも・・^^;)が、クラスの優等生の数値を見て「なるほどね」と思ったことが思い出されます。就職する年頃には学校とか職安で、職業適正検査などありましたね。
こんなもので決められてはたまったもんではないと思いましたが、心理療法のためだけでなく私たちの身直なところでも検査というものに遭遇しているんですね。
目的、方法とくると後は結果ですが、何よりも先ず検査を受ける人のためにするのであって、被検者に役立つ十分な結果報告、面接、観察それらを合わせて初めて心理アセスメントと呼びます。