悩み相談・心の癒し『なごみ』
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聞き上手(傾聴)とは
クライエントに対して共感的理解をするためには、まず聞き上手になる訓練(傾聴トレーニング)が必要です。
傾聴の「聴」は耳へんに十四の心と書きます。14の広く深い心で相手の声に耳を傾けることを意味します。
@「聞き上手」とは
・相手の話をよく聞ける人
・相手の立場に立って聞ける人
・相手の気持ちを聞いて話ができる人
@具体的な訓練として
(1)話さない → 聞きモードに徹する
(2)相づちを打つ → 聞いているということが伝わる しかし肯定的にはならない
(3)自分の話はしない → 話の内容が自分の経験上であっても、それを言わない
(4)相手に関心を持つ → 何故、このような考え方になるのかと、興味を持つ
(5)教えてもらうという謙虚な気持ちを持つ → 教えてもらうということによってどういうことかが分かる
(6)相手の話は相手のこととして聞く → 自分と違うことに関心をもつ。でも自分の固定的概念を押し付けない
(7)無理に聞き出そうとしない → 真実を確かめたい、聞きたいはダメ。
(8)守秘義務 → 一切外にもれないことで安心感を持ってもらう
クライエントは自分のために、こうありたいという自己実現のためにきています。
クライエント自身が、どうありたいかを気づくことによって、自分の問題として取り込んでもらわなければなりません。
そうすることによって、クライエントは自分の決めたことで失敗しても立ち直れるし、自分自身への成長にも繋がります。人に言われると解決にはなりません。
私たちは通常、人と会話するとき、相手の話に対して何か言わなければとか、相手にも自分を解って欲しくて、ついつい言葉が出てしまいます。
この意識を変えることは、大変忍耐と訓練がいることです。
カウンセラーは、最初の10分間で問題を把握し、クライエントにはこの10分間で、この人なら聞いてもらえると言う安心感を持ってもらうことが大切です。そこが、カウンセラーのスキルが問われるところです。